60%生活

ひねくれ日記

たかが引っ越しされど引っ越し

先日、下の階に住んでいる人が退去のあいさつに来てくれた。小さいお子さんがいる家族で、とても感じのいい人たちだった。ママはいつも同じトーンであいさつをしてくれる人で、メンタルが安定してるんだろうなと密かにうらやましく思っていた。最近は仕事から帰ってきたときに、よくママとお子さんとエレベーターで一緒になった。もうあのかわいい顔が見れなくなるのかー、と寂しく思った。





…ただ、今現在寂しさより強烈にうらやましさを感じている。寂しさを1としたら、うらやましさ1兆くらい。意味もなくため息ついちゃうような。今まで何度も引っ越しのあいさつをされたことがあり、その度に「いいなー」なんて思っていたけど、今回のはちょっと違う。うらやましさに押しつぶされそう。今の暮らしに満足しているはずだったのに、本心では違ったのか?いやそうじゃない。今より良い暮らしをしたい訳じゃなく、単純に「引っ越し」がしたいのだ。





私の母親は引っ越し魔だった。土地を変えるパターンの引っ越しではなく、同じ団地内を転々とする引っ越しである。理由を聞くと「新しいマンションが建つと引っ越したくなった」とのこと。彼女の気まぐれにより私は小学校を2回変わっている。


母親に振り回される形ではあったけど、たしかに引っ越しは楽しかった。ピカピカの新居に住めることは嬉しかったし、どこに何を置こうか考えるのは楽しかった(大体ベッドと机を置いたらギュウギュウだったけど)気分も変わるし、いいことづくめだった。





そんな引っ越し魔の継承者であるはずの私が、同棲・結婚して出産し、もうかれこれ10年も同じ家に住んでいる。引っ越し魔界からすれば異常事態である。決定的な「引っ越したい理由」と、絶対的に「住みたい家」がないため、身動きを取れずにいるのだ。ここでも受け身・決断力のなさが悪い方に作用している。





あー引っ越したい。引っ越し先での暮らしを想像してニヤけたい。物捨てたいし物買いたい。荷物詰めたいし荷ほどきしたい。でも今引っ越すとなると子供の学校とか旦那の説得とか物件探しとか色々面倒。とりあえずステイで…と言い続けてあっという間に10年経っちゃいそう。





引っ越しって容易いようで難儀。決断力と行動力が必要。私の母親はそれらがある人だったんだな…少しでも娘に遺伝していたなら、今ここに住んでいないでしょう。ね〜


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